Pazopanib
| エビデンスレベル: L2 | 予測適応症: 10 件 |
目次
## 薬剤師評価レポート
パゾパニブ:未分類の腎細胞癌へ
一言要約
パゾパニブは VEGFR・PDGFR・c-Kit を阻害するマルチキナーゼ阻害薬で、日本では「ヴォトリエント錠200mg」として市販されています。 TxGNN モデルは未分類の腎細胞癌 (unclassified renal cell carcinoma) に有効である可能性を予測しています。 支持するエビデンスは臨床試験 1 件(完了した Phase 3、進行性・転移性腎細胞癌全般)のみで、この予測に直接対応する文献はありません。
クイック概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 予測新規適応症 | 未分類の腎細胞癌 (unclassified renal cell carcinoma) |
| TxGNN 予測スコア | 99.63% |
| エビデンスレベル | L2 |
| 日本市販状況 | ✓ 市販中 |
| 承認番号数 | 1 件 |
| 推奨決定 | Hold |
この予測が妥当である理由
詳細な作用機序データは、現在ありません。一般的な薬理学によると、パゾパニブは VEGFR-1/2/3、PDGFR-α/β、c-Kit を標的とするチロシンキナーゼ阻害薬です。腫瘍の血管新生を抑える働きがあります。
腎細胞癌は血管新生への依存度が高い腫瘍です。そのため、VEGF 経路を阻害する薬剤が機序的に適用可能と考えられます。
ただし、今回の予測対象は「未分類」という特定のサブタイプです。支持する試験は腎細胞癌全般を対象としており、このサブタイプに絞った検証は行われていません。既存適応症の情報も今回のデータにはなく、既存適応症との関連性は評価できません。
臨床試験エビデンス
| 試験番号 | フェーズ | 状態 | 被験者数 | 主な知見 |
|---|---|---|---|---|
| NCT01613846 | Phase 3 | 完了 | 544 | 進行・転移性腎細胞癌で、ソラフェニブ→パゾパニブとパゾパニブ→ソラフェニブの逐次療法を比較。両剤とも腎細胞癌で承認済み。対象は腎細胞癌全般で、未分類サブタイプに限定されない |
日本市販情報
| 承認番号 | 商品名 | 剤形 |
|---|---|---|
| 622201801 | ヴォトリエント錠200mg | 錠200mg(経口) |
細胞毒性
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 細胞毒性分類 | 分子標的薬(マルチキナーゼ阻害薬) |
| 骨髄抑制リスク | 添付文書の警告および注意事項を参照してください |
| 催吐性分類 | 添付文書の警告および注意事項を参照してください |
| モニタリング項目 | 添付文書の警告および注意事項を参照してください |
| 取り扱い防護 | 添付文書の警告および注意事項を参照してください |
安全性に関する考慮事項
安全性情報については添付文書を参照してください。
なお、薬物相互作用の検索結果は 0 件でした。パゾパニブは CYP3A4 の基質と考えられ、0 件は不自然なため、この結果は信頼できません。
結論と次のステップ
決定:Hold
理由:
- 支持する試験は 1 件のみで、腎細胞癌全般が対象です。予測された「未分類」サブタイプに特化したエビデンスはなく、文献もありません。
- 添付文書の警告・禁忌が未取得で、安全性の確認がブロックされています。相互作用の検索結果も信頼できません。
進める場合に必要なもの:
- PMDA の添付文書(警告・禁忌)を取得して解析する(最優先)。
- DrugBank から作用機序(MOA)データを取得する。
- DDI を再検索し、CYP3A4 関連の相互作用を確認する。
- 未分類腎細胞癌のサブタイプに特化した試験や文献を調べる。
参考: 同じ薬物の別の予測には、より直接的な根拠があります。
- 脂肪肉腫:単剤の完了済み Phase 2 が 2 件(NCT01506596、NCT01692496)あります。
- 隆起性皮膚線維肉腫 (DFSP):Phase 2 の試験と文献があります。
これらは、今回の候補より優先して評価する価値があります。
免責事項
本コンテンツは研究目的のみであり、医療アドバイスを構成するものではありません。 臨床応用の前に臨床的検証が必要です。