Paroxetine
| エビデンスレベル: L5 | 予測適応症: 10 件 |
目次
## 薬剤師評価レポート
パロキセチン:抗うつ薬から Ohdo 症候群およびその亜型へ
一言要約
パロキセチンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) で、日本では抗うつ薬として市販されています。 TxGNN モデルは Ohdo 症候群およびその亜型 (Ohdo syndrome and variants) に有効である可能性を予測しています。 ただし、支持する臨床試験と文献は 0 件で、モデル予測のみの段階です。
クイック概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 既存適応症 | 抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) |
| 予測新規適応症 | Ohdo 症候群およびその亜型 (Ohdo syndrome and variants) |
| TxGNN 予測スコア | 99.11% |
| エビデンスレベル | L5 |
| 日本市販状況 | ✓ 市販中 |
| 承認番号数 | 20 件 |
| 推奨決定 | Hold |
この予測が妥当である理由
現在、詳細な作用機序データはありません。既知の情報によると、パロキセチンはセロトニントランスポーター (SERT) を阻害してシナプス間隙のセロトニンを増やす SSRI で、うつ病などの治療で有効性が確立されています。
一方、Ohdo 症候群は KAT6B 遺伝子に関連する先天性の発達異常で、クロマチン制御の異常が背景にあります。セロトニン再取り込み阻害との既知の機序的な接点はなく、この予測の根拠は TxGNN のスコアのみです。スコアは非常に高いものの、機序面や臨床面での裏付けは現時点で確認できていません。
臨床試験エビデンス
現在、関連する臨床試験の登録はありません。
文献エビデンス
現在、関連する文献はありません。
日本市販情報
| 承認番号 | 商品名 | 剤形 | 承認適応症 |
|---|---|---|---|
| 622134001 | パロキセチン錠20mg「明治」 | 錠 | 抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 |
| 622141701 | パロキセチンOD錠10mg「トーワ」 | 錠 | — |
| 622145801 | パロキセチン錠20mg「タカタ」 | 錠 | 抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 |
| 622141601 | パロキセチン錠20mg「トーワ」 | 錠 | 抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 |
| 622152701 | パロキセチン錠5mg「日新」 | 錠 | 抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 |
安全性に関する考慮事項
安全性情報については添付文書を参照してください。
結論と次のステップ
決定:Hold
理由: Ohdo 症候群への適用は、TxGNN のモデル予測のみに基づいています。臨床試験も文献もなく、機序的な接点も確認できないため、現時点で進める根拠はありません。 なお、同じ薬物の他の予測候補(うつ病の亜型や広場恐怖症など)には L1 のエビデンスがありますが、いずれも既存適応症と重なる領域であり、真の再利用シグナルとは言えません。
進める場合に必要なもの:
- PMDA の添付文書から警告・禁忌の情報を取得する(安全性スクリーニングに必須)
- DrugBank から作用機序 (MOA) のデータを取得する
- KAT6B 関連の発達病態とセロトニン系の関連を示す前臨床・機序研究を探索する
- Ohdo 症候群に対する症例報告や観察研究の有無を再調査する
免責事項
本コンテンツは研究目的のみであり、医療アドバイスを構成するものではありません。 臨床応用の前に臨床的検証が必要です。