Dextromethorphan

エビデンスレベル: L5 予測適応症: 10 件

目次

  1. Dextromethorphan
  2. デキストロメトルファン:咳嗽(鎮咳)から鼻腔疾患へ
    1. 一言要約
    2. クイック概要
    3. この予測が妥当である理由
    4. 臨床試験エビデンス
    5. 文献エビデンス
    6. 日本市販情報
    7. 安全性に関する考慮事項
    8. 結論と次のステップ
    9. 免責事項

## 薬剤師評価レポート

デキストロメトルファン:咳嗽(鎮咳)から鼻腔疾患へ

一言要約

デキストロメトルファンは中枢性の鎮咳薬で、日本では気管支拡張症などに伴う咳嗽の治療に使われています。 TxGNN モデルは鼻腔疾患 (Nasal Cavity Disease) に有効である可能性を予測していますが、直接これを支持する文献はありません。 関連付けられた臨床試験は 1 件のみで、対象は大うつ病性障害のため、エビデンスは限定的です。

クイック概要

項目 内容
既存適応症 鎮咳(気管支拡張症)
予測新規適応症 鼻腔疾患 (Nasal Cavity Disease)
TxGNN 予測スコア 99.98%
エビデンスレベル L5(モデル予測が中心)
日本市販状況 ✓ 市販中
承認番号数 7 件
推奨決定 Hold

この予測が妥当である理由

現在、詳細な作用機序データはありません。ただし、予測の根拠として整理された情報では、デキストロメトルファンは NMDA 受容体拮抗作用とシグマ-1 受容体作動作用を持つ薬剤で、中枢で咳反射を抑えます。

既存適応症の咳嗽は気道の刺激に伴う症状であり、鼻腔を含む上気道の疾患とは症状面で接点があります。そのため、上気道への関連は機序的には考えられます。ただし間接的な関連にとどまり、鼻腔疾患そのものを治療する機序が示されているわけではありません。

臨床試験エビデンス

試験番号 フェーズ 状態 被験者数 主な知見
NCT06958692 Phase 3 募集中 388 中国人成人の大うつ病性障害を対象に、デキストロメトルファン・ブプロピオン徐放錠の有効性と安全性を検証する二重盲検プラセボ対照試験。結果は未公表

この試験の対象疾患は鼻腔疾患ではなく、予測を直接裏付けるものではありません。

文献エビデンス

現在、関連する文献はありません。

日本市販情報

承認番号 商品名 剤形 承認適応症
621369301 デキストロメトルファン臭化水素酸塩細粒10%「ツルハラ」 細粒 10% 鎮咳薬(気管支拡張症)
612220325 メジコン錠15mg 錠 15 mg 鎮咳薬(気管支拡張症)
620374001 デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「ツルハラ」 錠 15 mg 鎮咳薬(気管支拡張症)
620374101 デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「トーワ」 錠 15 mg 鎮咳薬(気管支拡張症)
620374204 デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」 錠 15 mg 鎮咳薬(気管支拡張症)

安全性に関する考慮事項

安全性情報については添付文書を参照してください。

結論と次のステップ

決定:Hold

理由: 鼻腔疾患に対する予測はスコアこそ高いものの、直接の臨床試験も文献もなく、モデル予測にとどまります。関連付けられた Phase 3 試験は対象が大うつ病性障害で、根拠になりません。

なお、他の予測候補では気管疾患(rank 7)のみ、動物・in vitro の前臨床研究が 2 編あります(L4)。ただし臨床エビデンスはなく、こちらも Hold です。

進める場合に必要なもの:

  • PMDA の添付文書(警告・禁忌)の取得と確認(安全性スクリーニングの前提)
  • DrugBank からの作用機序(MOA)データの取得
  • 鼻腔疾患に対象を絞った臨床試験・文献の再検索
  • 対象疾患の具体化(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など)と、剤形・投与経路の適合性の確認

    免責事項

本コンテンツは研究目的のみであり、医療アドバイスを構成するものではありません。 臨床応用の前に臨床的検証が必要です。



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